皆さまのご自宅のカーテン、特に横幅のある窓に掛けているカーテンに縦につなぎ目があるのをご覧になられたことはありますか?
このつなぎ目はカーテンを作る際、必ずと言ってよいほどできるものなのです。
後ろからみるとこのような感じ。
このつなぎ目、うちのカーテンには無いよという方もいらっしゃると思います。
そこで今回は、このカーテンにできる縦のつなぎ目についてご紹介いたします。
目次
カーテンにつなぎ目ができる理由
カーテンは、着物などと同じように生地の反物から作ります。
カーテンに使われる反物の生地幅は、100㎝~150㎝くらいのものが一般的です。
リネンカーテンLif/Linでは、フィールドシリーズとエアリーシリーズ(LL4001-4003を除く)が幅147㎝、フォレストシリーズとエアリーシリーズのLL4001-4003が幅137㎝の反物からできています。
この反物を横に継いでカーテンを仕立てるため、横に広い窓では必ず巾継ぎというつなぎ目ができるのです。
ですが、全てのカーテンにつなぎ目ができるわけではありません。
カーテンのヒダによってはつなぎ目が入らない場合もあります。
例えば、一般的な掃出し窓である横幅180㎝×高さ200㎝の窓で、
カーテンのヒダのスタイルである3ツ山と2ツ山でみてみます。
3つ山という生地をたっぷり使ってゆったりとした深めのヒダを作るスタイルにした場合、180㎝の窓巾に対して生地を2倍使って仕立てていきます。
2倍の生地を使用するため、真ん中から2枚に分かれる両開きの形にしたとしても、片方のカーテンだけに180㎝の生地が必要になるため、カーテンにつなぎ目ができます。
では、2つ山というヒダの感覚を広くし、ヒダを楽しみつつフラットに近い軽やかな印象のスタイルにした場合というと、生地は180㎝の窓巾に対して1.5倍の生地を使用します。
すると、反物を一幅ずつ使って両開きのカーテンを作ることができるため、つなぎ目を作ることなくカーテンを仕立てることができるのです。
つなぎ目が無いカーテンとは
カーテンの中にはつなぎ目が無いカーテンもあります。
一般的なカーテンは、縦向きに織られた生地を横につないで仕立てていきますが、中には生地幅が広く、その生地を横向きに使ってカーテンを仕立てているものもあるのです。
シームレスカーテンと呼ばれるもので、幅が広い窓でもつなぎ目を気にせずカーテンを仕立てることができます。
シームレスカーテンはレース生地が主流ですが、厚手の生地でも作ることができるものもありますので、カーテンの柄やデザイン性を楽しみたいという方は、シームレスカーテンで探してみるのもいいかもしれませんね。
生地をつないで自分スタイルを楽しむ
カーテンを作る上で欠かせない巾継ぎですが、自分のスタイルを楽しむために活用することもできます。
サイドボーダーという、メインとなる生地とは別の色の生地を組み合わせてカーテンを作るスタイルは、差し色となる生地の巾を自由に調節することができます。
そのため、自分だけのオリジナルなカーテンを作ることができるのです。
お部屋を明るくしたいからカーテンは白にしたいけど、リネンの素材感を楽しめる生成の生地も捨てがたいというときは、サイドボーダーで白と生成を一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。
さりげなく色を入れることができるため、カーテンに鮮やかな色を使ってみたいけど、大きな面積に色を入れるのはちょっと心配という方にもおすすめのスタイルです。
また、長くカーテンを使われた方で、開け閉めをするためによく触れている場所だけが擦り切れてしまったという場合でも、切れてしまった場所をサイドボーダースタイルで仕立て直すことができます。
もともと一枚の布だからこそ、様々なスタイルを楽しむことができるのがカーテンの嬉しいところ。
自分の好きなスタイルを見つけてカーテンのある暮らしをより自分らしく楽しんでみませんか?
生地をつないでお気に入りのカーテンを作る -カーテンの巾継ぎについて-まとめ
カーテンには必ずつなぎ目ができる
横使いの生地はつなぎ目ができない
生地をつなぐことで自分スタイルを楽しめる