リネンカーテンの生地は、太さが均一ではない糸で、ざっくりと織り上げられるため、
ナチュラルな風合いが出て、さりげなくさらりと窓辺に掛ける感じも似合います。
さりげなくリネンカーテンを掛けたいときは、
ヒダの無いフラットカーテンがおススメです!
そんな、ラフなイメージがあるフラットカーテンですが、
実は、ヒダを取るカーテンとは異なる部分が多いため、注意点もいくつかあります。
①好みの幅を決める
ヒダを取るカーテンの場合は、カーテンレールの幅に対して約5%程度大きくして作りますが、
フラットカーテンの場合は、この幅を自由に設定できます。
例えば、
レールに対して1.1倍大きくすると、
一方、レールに対して1.3倍大きくすると、
このように、同じ窓にフラットカーテンを付けるにしても、
カーテンレールよりもどの程度大きくするかによって、仕上がりの印象が変わりますので、
お好みの幅でフラットカーテンを作製することができます。
②カーテンの前後を気にかける
フラットカーテンを掛けようと思っている場所に、カーテンボックスがあったり、
後ろにレースカーテンがある場合は、それぞれに対して配慮が必要になります。
フラットカーテンは、カーテンを開けた際に、フックとフックの間の生地がたたまれて、
カーテンレールの前後へと出っ張ります。
このときに、カーテンの手前のカーテンボックスや、カーテンの後ろのレースカーテンなどに
出っ張ったカーテンが干渉してしまう恐れがあるのです。
この場合、フラットカーテンが掛けられないわけではなく、対策があります。
●カーテンボックスに対する対策
→→→フックの間隔を小さくする
カーテンボックスに干渉してしまう場合は、フックとフックの間隔を小さくします。
そうすることで、カーテンをたたんだ際の出っ張りも小さくすることができるため、
カーテンボックスへの干渉を避けられます。
●レースカーテンに対する対策
→→→レースカーテンの幅を抑える
厚手のカーテンもレースのカーテンもどちらもフラットの1.3倍で作製してしまうと、
開閉の際にお互い干渉してしまいますが、レースカーテンを厚手のカーテンよりも
小さく作製することで、干渉を避けられます。
例えば、厚手のカーテンを1.3倍で作製した場合、レースカーテンは1.2倍で作成する。
という感じです。
③フックの数が多くなる
ヒダのあるカーテンが掛かっていたところに、
フラットカーテンを掛ける場合は要注意です!
フラットカーテンの幅にもよりますが、ある程度幅を大きくした場合は、
同じ窓に3ッ山2倍ヒダのカーテンを作製するよりもフックの数が多くなります。
180cmのカーテンレールにヒダのあるカーテンとフラットカーテンを作製した場合の、
それぞれのフックの数は、
3ッ山2倍ヒダカーテン 18個
2ッ山1.5倍ヒダカーテン 14個
フラットカーテン(1.3倍) 20個
となり、フラットカーテンが1番多くなります。
また、②でお話したように、干渉を避けるためにフックの間隔を小さくした場合は、
さらにフックの数が増えることになります。
フラットカーテンを選んだ場合は、フックを掛けるためのランナーの数も把握しておくことが大切です。
今まで、フラットカーテンを使ったことがないので、フラットカーテンにしてみます!
という方も多く、フラットカーテンがメジャーになりつつあることを嬉しく思いますが、
まだまだ知られていないからこそ、フラットカーテンの特徴を知っていただき、
さらりとラフにリネンカーテンを使いこなしていただきたいです!