カーテンを購入する機会は、そう何度もありませんよね。
だからこそ、どんなカーテンにするか迷ってしまいますが、カーテンを選ぶ際に、決めることは生地の色柄だけではありません。
カーテンのスタイルと言って、どのようなカーテンの形にするかも考えなくてはなりません。
今回は、様々なスタイルがある中で、大枠となるカーテンとシェードの2つのスタイルについてお話ししたいと思います。
まず、ここでカーテンと呼んでいるのは、皆さんが思い浮かべる左右に引き分ける一般的なカーテンです。
その中でも、3ッ山2倍ヒダや2ッ山1.5倍ヒダ、フラットカーテンなど、いくつか種類がありますが、今回はまとめてカーテンとします。
そして、シェードとは、カーテンの生地が上下に開閉する、ひらひらしないスタイルです。
このカーテンとシェードに関して、見た目・価格・使い勝手の3つの観点でお話ししていきます。
【見た目】
カーテンはどんなスタイルでも、多少のウェーブができるため、生地がひらひらと風にそよぎ、柔らかな印象になります。
一方、シェードは上げても下げても、直線的なシャープな印象になります。
カーテンは生地のウエーブが室内に張り出してくるため、ちょっと存在感が出ますが、シェードはストンと垂直に下りてくるため、圧迫感はありません。
また、開けた状態では、カーテンは左右に生地がたまりますが、シェードは上にたたまれるため、スッキリとした印象になります。
同じ生地でも、カーテンの場合とシェードの場合では印象も変わりますね。
【価格】
価格。これは大きな検討材料ですよね。
同じ大きさの窓に付ける場合、一般的にはシェードの方が高くなります。
それはなぜか?
実は、カーテンは生地と縫製の金額のみですが、シェードには生地と縫製の価格のほかに、生地がくっついている部材の価格も含まれているからなのです。
シェードはこの部材がないと成り立ちませんが、カーテンもカーテンレールなどのぶら下げるものがなければ成り立ちません。
ということで、カーテンはカーテンレールも込みで考えたら、同じ条件になるかもしれませんね。
でも、カーテンレールも様々で、価格にも幅がありますし、もともとカーテンレールが付いている場合もありますので、カーテンレールを除いた状態で比べると、シェードの方が価格は高くなります。
【使い勝手】
カーテンとシェードの1番大きな違いが、開閉の方向です。
カーテンは左右に開閉するのに対して、シェードは上下に開閉します。
開閉方法も、カーテンの場合、自分で生地を持って開けたいところまで行かなければならないのに対して、シェードは左右のどちらかに下がっている紐を操作することで開閉することができます。
大きな窓の場合は、シェードの方が楽に開閉ができるかもしれませんね。
またシェードは、直接窓から朝日や西日が入ってくるお部屋などには、太陽の位置に合わせて開閉具合を調整することができます。
もちろんカーテンでもできますが、“太陽の位置に合わせて”となると、上下に開閉するシェードが便利です。
でも、床まである窓から出入りをする場合など、下部に重りのバーが入っているシェードでは、ある程度上に開けてからじゃないと出入りが大変ですが、ひらひらと動くカーテンの場合は、カーテンを開けなくても、出入りができます。
そして、使い勝手とは少しズレますが、取り付け方法も違ってきます。
カーテンはカーテンレールに掛けるだけですが、シェードはカーテンレールに取り付けるのではなく、壁面などに直接ビスで取り付けることになります。
シェードもカーテンレールに取り付ける方法もあるのですが、そのための部品が別で必要になってきます。
また、大きい窓の場合、シェードの方が開閉は楽かもしれませんが、取り付けとなると、幅の大きなシェードを取り付けるのは、専門の職人さんに取り付けていただくのがベターです。
また、少し長い目線で考えたとき、カーテンの方が手軽に買い替えができると思います。
いかがでしょうか?
それぞれにメリット・デメリットはありますが、お部屋の雰囲気や使い勝手などにも合わせて、カーテンのスタイルをご検討くださいませ。