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リネンカーテンを守るちょっとしたひと手間。結露によるカビ対策

「リネンのカーテンは乾きやすいので、結露した窓にかけてもカビたりしませんか?」
窓周りに結露が発生しやすくなるこの季節。お客様からこのようなお問い合わせをいただくことがあります。
せっかくお気に入りのカーテンをかけるなら、大切なカーテンにカビが発生するのを避けたいですよね。

天然素材であるリネンは繊維の構造上、水を吸収し、かつ乾燥が早いのが特徴です。
そのためバスタオルやキッチンクロスなどにもリネンを使われている方は多いのではないでしょうか。
水回りに強いイメージがあるリネン。だからこそ、リネンのカーテンは結露で濡れてもカビにはならないのでは?と思われるかもしれません。
ただ、バスタオルとカーテン、この2つには大きな違いがあります。それは、お洗濯の頻度です。
バスタオルなどのタオル類は使用したら小まめにお洗濯をします。ですが、カーテンは頻繁にお洗濯をすることはほとんどありません。
すると、カーテンにはバスタオルには無いホコリや汚れが蓄積されていくのです。

カビができる一番の原因は湿度です。湿度が高く温かい空気があるところにカビが発生します。
発生したカビはホコリをエサにどんどん増えてしまうのです。
どんなにリネンのカーテンが速乾性に優れていても、結露によって長時間湿った状態が続き、そこにエサとなるホコリがあるとカビが発生してしまうかもしれません。

実は残念なことに、私の家のリネンのカーテンはカビができてしまいました。私が住んでいるマンションは結露がひどく、窓だけではなく窓付近の床もびっしょりになります。窓に囲まれた部屋でもあるので、窓を塞ぐ形でしかベッドが置けず、窓とベッドに挟まれほとんど動くことが無かったカーテンの裾部分が結露によってカビてしまったのです。
リネンだから大丈夫かもと高を括っていた部分もあります。カビを見つけたときはかなりショックでした。
こんな悲しい気持ちは、リネンを楽しんで使っていくださっている皆さまにしてほしくありません。
大切なカーテンをカビから守るためにも、これからご紹介する「普段の生活の中でできるちょっとしたひと手間」を取り入れてみませんか?

目次

  • そもそも結露って?
  • カーテンをカビから守るひと手間

そもそも結露って?

結露とは、空気中に含まれていた水分が水滴となって現れたものです。
洗濯物は時間がたつと乾きますよね。これは洗濯物に含まれる水分が蒸発し、気体となって空気中へ飛んで行ったからです。
結露とはこの逆です。空気中に気体となって飛びまわっていた水分が、冷たい何かに触れることで水に戻ってしまうのです。
暑い日に冷たい飲み物をコップへ注ぐとコップの周りに水滴ができますよね。これも温かい空気に含まれていた水分が、冷たいコップに触れることで水に戻り、コップの周りの水滴となって現れたのです。
このコップと同じ現象が、冬場の窓辺で起こっているのです。
結露によって発生した水分はただの水であるため、水自体に触れることは何の害もありません。
ただし、カーテンがその水分を含んで濡れていたり、湿気のある状態のままだったりすると、カビが発生しやすくなるのです。

カーテンをカビから守るひと手間

ここから結露によるカビからカーテンを守るひと手間をご紹介していきます。

湿気を逃がすために換気をする

カビが発生する一番の原因は湿度です。そのため、まずはお部屋の中から湿気を逃がしてあげることが重要です。
もともと天然素材であるリネンには調湿効果が備わっています。湿気が多いところでは湿気を取り込み、逆に湿気が少ないところでは取り込んだ湿気を吐き出して湿度の調整をしてくれているのです。とはいえカーテンだけで室内の湿気をコントロールすることはできません。
そこで、部屋に溜まった湿気を逃がすために小まめな換気を行いましょう。
特に冬場は寒くて窓を開けることが少ない分、部屋の空気が籠りがちになります。窓を開け、風通しを良くしてあげることで、部屋に溜まった湿気を逃がし、カビが発生しにくい環境を作ります。


ただし、雨の日に窓を開けて換気を行うと、逆に外から湿気を取り込んでしまうことになるので、その場合は除湿器などで湿気を取り除いてあげるほうが効果的です。

ホコリをとる

カビはホコリをエサにどんどん数を増やしていきます。普段お洗濯をする機会がないカーテンは、見た目には分からなくても表面にホコリが蓄積されてしまっています。
そのため、こまめにホコリを払ってあげることでカビの繁殖を防ぐことができます。
特にリネンは天然繊維のため、化繊のカーテンに比べて静電気が発生しにくく、表面についたホコリを簡単に取り除くことができます。
日ごろのお掃除の際、ちょっとカーテンの表面を払ってあげるだけで、カビのエサとなるホコリを減らすことができます。
また、朝晩のカーテンの開け閉めも、少し揺すりながら行えばホコリを払うことができます。
カーテンに触れる際はホコリを落とすということを意識してみてはいかがでしょうか。

また、リネンのカーテンは湿気を吸ったり吐いたりすることで伸び縮みを繰り返します。普
段は床に付いていないカーテンが、湿気が多くなることで床に付いていることもあります。
その際、カーテンが動くことで裾部分に床のホコリが付着してしまうこともあります。
お掃除の際はカーテンの裾にも気を付けてあげると、よりカビの繁殖を防ぐことができますよ。

換気とカーテンのホコリを払う。たったこれだけで、大切なカーテンを結露によるカビから守ることができます。
日ごろの生活にちょっとひと手間を加えて、お気に入りのカーテンがある暮らしを長く楽しんでいただきたいと思います。

 

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