「麻のスーツはおしゃれだけれど、シワになりやすい」と昔から言われています。
リネンカーテンも同様で、リネン100%の商品ではシワができやすい傾向が見られます。
今回はリネンカーテンのシワを解消するアイデアを集めてみました。ぜひ、参考にしてみてください。
目次
リネンのシワはなぜできる?
リネンのお洋服は着たいけど、すぐにシワになってしまうから・・・
と敬遠される方も多いかもしれません。
リネンのシワは、”リネンの繊維のしくみ”に関係しています。
リネンの繊維のしくみ
リネンの繊維は、水分を含むと膨らみます。
そのまま乾くと・・・
固定されるのでシワになるのです。
なぜ固定されてしまうのかというと、“復元力が乏しいから”です。
一度クセが付いてしまうと、そこから元に戻る力が弱い。ということです。
例えば、同じ天然繊維のウールはシワになるイメージがあまりありません。
これは、ウールのふっくらとした繊維に、元に戻る力があるため、シワになりにくいのですね。
上の図からも分かるように、リネンのシワは”リネンが呼吸している証”なのです。
呼吸しているということは、生きていること、自然素材であるということです。自然素材を感じることが出来るシワ感が「風合い」であり、環境の変化や四季の移り変わる楽しさを感じていただけるのです。
実際に、リネンカーテンでLif/Linが選ばれる理由もこの風合いにあります。
(※詳しくは下記のブログをご覧ください!!)
~シワを解消するアイデア集~
リネンがシワになりやすい素材ですが、裏を返せば、それがリネンの魅力だということは分かっていただけたと思います。
そうは言っても、
「洗濯でついた大きなシワがどうしても気になる!」
「毎日のカーテンの開け閉めでついたクセはどうしようもないの?」
という方もいらっしゃると思います。
そんな方は、下記の3つの方法を試してみてください!
①霧吹きをかける
霧吹きで水をたっぷりかけることで、付いてしまったクセやシワがきれいになることがあります。
カーテンの中央部分にできてしまった隙間は、手でつかんだクセが付いてしまっているので、霧吹きでたっぷり水をかけた後に、きれいな形になるように成型しましょう。
また、表面の細かいシワに関しても、霧吹きで水をたっぷりかけるだけで、カーテン自体の重みでシワが改善されます。
麻の着物を着たときに、シワがひどくならないように小さな水のスプレーを持ち歩き、座った体勢から立ち上がった時に、軽くスプレーをする。などという方もいらっしゃるようです。気づいた時にシュッと水でスプレーするだけで、気になっていたシワの問題を解決できそうですね。
②アイロンをかける
アイロンを掛けることによってシワが目立ちづらくなることがあります。また、パリッとした風合いを出したい方にもオススメです。
設定温度は?
一般的には「麻=高温(180℃~200℃)」とされていますが、高温でアイロンをかけると羽毛目立ちの原因になります。生地に少し水分を含ませた状態で、繊維の目に沿って中温でのアイロン掛けがオススメです。適度な「シワ感」がリネンの魅力です。
スチームアイロンは使ってもいいの?
スチームアイロンは、繊維に水分を含ませ伸ばす作用があります。そのため、必要以上に生地が伸びてしまうことがあります。なのであまりオススメはしていません。ただし、水洗いにより想像以上に生地が縮んでしまった場合、役立つことがあります。※伸ばしすぎにはご注意下さい。
③ドライクリーニングに出す
手間をかけずにリネンカーテンのシワを解消したい場合は、ドライクリーニングに出す方法もあります。プロのクリーニング店では、リネンカーテンをきれいに洗い、シワを伸ばしてくれるので、とても便利です。
ドライクリーニングをオススメします。そもそも「ドライクリーニングって何?」と思った方もいらっしゃると思います。
ドライクリーニングとは、
家庭で洗濯をするときは「水」を使いますが、水の代わりに石油系溶剤やテトラクロロエチレンなどの揮発性有機溶剤で品物の汚れを取り除く洗濯方法です。長所として、油性汚れをよく落とす、型くずれや収縮が起きにくい、風合いが変わりにくいということが挙げられます。
との説明があります。出典:「クリーニングの基礎知識」/全国クリーニング組合
特に、このドライクリーニングは家庭では出来ないプロならではの洗濯方法です。ただ、クリーニング店によっても仕上げの方法は異なると思いますので、お近くのお店に問い合わせてみて下さい。
playlist_add_checkまとめ
リネンのシワは”リネンの繊維のしくみ”から
リネンのシワ感は「風合い」であり、リネンならではの魅力です
シワになってしまっても、水をたっぷりかけて改善できます