梅雨の時期真っただ中の今日この頃、雨の日も続き、蒸れて嫌な時期でもあります。
当然お部屋の湿度も上がりがちになってきます。
Lif/Linの本社がある新潟でも、今日の湿度が70%ほどと結構高めです。
じつは湿度が高い時期になるとリネンカーテンにある変化が起こります。
私はそれを「天然の湿度計」と呼んだりしています。
目次
リネン生地は呼吸をする生地
見出しにもあるように、リネンは呼吸をしている生地なのです!といっても
イメージが沸きずらいですよね。
どういうことかといいますと、リネンの繊維は中空構造でできている「中空繊維」なのです。
※中空構造とは中が空洞のことで、マカロニやれんこんのように中が空洞になっていることを指します。
湿度が高い時は、この空洞の部分にリネンが湿気を吸い込みます。
その時に生地が伸びて、大きくまたは長くなったりと寸法の変化を起こします。
余分な湿気を吸い込むことにも一役買ってる?
カーテンであれば写真のように、丈が長くなり床についたりすることもあります。
なにも知らないと、湿気が多い時期に気付いたらカーテンの寸法が変わっていたことにびっくりするかもしれません。
特に湿度が環境であれば、生地の種類にもよりますが4~6㎝ほど長くなることも多くあります。
こんな風になることも多いです。
この写真はもともと床から1cmほど浮いた状態のカーテンが、梅雨にクタっと床についたものです。
実測で約5cmほど伸びていました。
リネンカーテンの丈が伸びるって、なんだか生きているみたいで不思議ですよね。
カーテンの丈が床についてしまった時の対処方法は?
でも中には、床につくのがどうしても気になってしまうという方もいらっしゃるかと思います。
その場合にこんな方法でお手入れをしてみるのはいかがでしょうか?
①お部屋の湿度調整を行う
まずはお部屋の湿度を調整してみるのはいかがでしょうか?
今の住まいには、ほとんどのお部屋にエアコンがついていると思います。
除湿や冷房を行うことにより、お部屋の湿度を下げてみましょう。
②洗濯ものを乾かすように外に干してみる
次に紹介する方法は、カラッと晴れた日に外で干してみることです。
湿気を吸ったお布団を干すときのことを思い浮かべてください。
外に干しておうちの中に取り込むときには、ふわっと柔らかく心地よくなっていますよね。溜まった湿気も飛んでさっぱりとします。
この要領で、湿気でのびたリネンカーテンも干してあげると伸びた丈の長さが短くなります。
元通りまではいかないかもしれませんが、経験上かなり戻ります。
注意点としては、日に当てると日焼けをしてしまうので陰干しを行うことをおすすめします。
まとめ
リネン生地の不思議な特性のご紹介はいかがでしたでしょうか?
湿気が高くなるのは、この時期だけでなく結露で窓周りの湿度が高くなる時期もあるかと思います。
リネンの生地が伸びることは決して悪いことではなく、むしろお部屋の余分な湿度を吸収してくれる隠れた立役者でもあります。
「天然の湿度計」と呼ぶくらい、愛着を持って使って頂けると私たちも嬉しくなります。