Lif/Linのリネンカーテンには、オプションで2つの加工を付けることができます。
それが、「防縮加工」と「防炎加工」です。
リネンの生地は最初のお洗濯で5~7%ほど縮む性質があるため、お洗濯のしやすさを考えて「防縮加工」をオプションで付けられる方は多くいらっしゃいます。
では「防炎加工」はどうでしょうか。
「防縮加工」に比べると必要性を感じにくいオプションではありますが、実はとても重要なオプションだったりもします。
そこで今回はLif/Linの「防炎加工」についてご紹介します。
目次
実は春は火災が多い季節
「防炎加工」とは、本来燃えやすい布製品を燃えにくくする加工のことです。
布である以上全く燃えないわけではありませんが、燃え広がるスピードを抑えることで、火事の際の被害の拡大を抑えたり、逃げる時間を作ったりすることができます。
火災が多い季節は?と言われて、冬を思い浮かべる方が多いと思いますが、実は一年の中でもっとも出火件数が多いのが3月であり、4月、5月も冬の時期と同じくらい火災が発生しているのです。
その原因として、この季節は空気が乾燥していることと、一年の中でも特に風が強い季節でもあるため延焼しやすいということが上げられます。
私たちが災害に備える際、備蓄をしたり家具の倒壊を防いだりと、地震に対しての備えは行うのに対し、火災に対しての備えをすることって意外と少ないのではないでしょうか。
火災で亡くなる原因でもっとも多いのが“逃げ遅れ”と言われています。
小さなお子様や、お年寄りの方がいるご家庭では、もしもの火災の際に、少しでも燃え広がるスピードを遅らせることができれば、ご家族が無事に逃げ切ることができるかもしれません。
そんなもしもの時に家族を守ってくれる可能性として、「防炎加工」を付けてみるのもお勧めです。
Lif/Linの防炎加工
では、実際に「防炎加工」を付けた場合、生地の質感に違いがみられるのでしょうか。
結論としては、加工のあるものと無いもので、質感はほとんど変わりません。
写真の左側がノーマルの生地。右側が「防炎加工」を施した生地です。
「防縮加工」を施した生地の方が、多少パリッとした肌触りにはなりますが、リネンの風合いが損なわれることはないので、燃えにくいという安心感と共に、リネンの良さを楽しむことができます。
ただし、この「防炎加工」は生地に加工を施しているため、ご自宅でのお洗濯やドライクリーニングによって、防炎性能が落ちることがあります。その場合でも再度加工を施すことができますので、必ずお洗濯をしたいという方は、お洗濯後の防炎処理をお勧めします。
「防炎加工」が必要な場合
火災への備えのために「防炎加工」を付ける以外に、建物の構造上「防炎加工」が必要な場合があります。
消防法では、高層建築物(高さ31メートルを超える建築物)でカーテンを使用する場合、防炎品でなければならないと定められています。高層建築物は、建物の階数で言うと11階建て以上となり、ここに該当する高さの建物であれば、何階に住んでいても「防炎加工」が施されたカーテンである必要があります。
防炎カーテンはポリエステル100%の物が多く、自然素材で防炎性能が備わっているカーテンはほとんどありません。
その為、自然素材のカーテンを使いたいけど、高層マンションのため、防炎という点で自然素材のカーテンを諦めてしまった方にも、「防炎加工」をすることによってリネンのカーテンを楽しんでいただくことができます。
外の景色を楽しみつつ、リネンを通して柔らかく光を室内に取り込むことで、お家の中で過ごす時間がより穏やかに心休まるものになるのではないでしょうか。
もしもの時のというのは、できれば起こらずに過ごすことができれば一番いいですよね。
ですが、起こらないという保証もできないのなら、少しでも安心できる要素を家の中に入れておくことで、お家がご家族にとってより安心の場所になっていくのだと思います。
これからお引越しをして新生活を迎えるという方や、年度の変わり目と共にカーテンの買い替えを考えていらっしゃる方は、ぜひこの機会にもしもの時の備えの一つとして、「防炎」を考えてみませんか?
playlist_add_check 防炎加工でお家の中をより安心できる場所にまとめ
春は意外と火災が多い季節、火災の備えに防炎加工を
防炎加工をしてもリネンの質感は変わらない
高層マンションでは防炎カーテンの使用を