「オーダーカーテンを頼むとき、丈のサイズはどのように決めたら良いですか?」
このようなお問い合わせを度々いただきます。
オーダーカーテンですので、サイズは絶対に間違えたくはないですし、かといってどこからどこまで測ったらよいのか分からずに悩んでしまいますよね。
そこで今回は、カーテンの縦の長さ「丈の決め方」について詳しくお話します。
目次
①窓の種類を確認
カーテンの丈の長さを決めるにあたって、まずは測る窓の種類を確認することからはじめます。
窓の種類によって、どこまで長さを測ったらよいかが異なるためです。
ここでは、大きく分けて3つのタイプの窓をご紹介します。
①掃出し窓
掃出し窓は、床まである窓で、主にそこから人が出入りができるような窓です。
②腰高窓
腰高窓は、腰窓とも呼ばれますが、その名の通り腰くらいまでの高さの窓です。
③出窓
出窓は、壁から窓が外に向かって突き出していて、窓の手前がカウンターなどになっている窓です。
以上が、主に3つのタイプの窓となります。
測りたい窓の種類を確認したところで、続いては測る場所についてみていきましょう。
②測りはじめる場所
続いては、丈の長さを測る、「測りはじめ」の場所についてお伝えします。
先ほどご紹介したそれぞれ3種類の窓は、全て測りはじめの箇所は同じです。
それは、カーテンレールについているフックをひっかける輪っかの下の部分からです。
専門用語では、いわゆる「カン下」と呼ばれます。
注意したいのは、下記の箇所から測りはじめるのは正確な丈の長さにならない場合があるためNGです。
・レールの上×
・窓枠の上×
測り方としては、写真のようにメジャーで測っていただくと良いです。
サンプルをお申込みいただいた方へは、紙メジャーをお渡ししておりますので、そちらをお使いいただくとより簡単に測ることができます。
③丈の長さを決める
測りはじめの場所を確認し、ではどこの長さまで実際に測ればよいのでしょうか。
ここでは、始めにお伝えした3種類の窓の形によって測る場所が異なります。
それぞれお伝えしていきます。
①掃出し窓
掃出し窓は、床からカーテンの裾を1~2cm程度上げるのが一般的です。
リネンカーテンは、呼吸をしていて毎日伸びたり縮んだりを繰り返しています。
その他にも、リネンカーテン自身の重みで伸びることもあります。
一般的なポリエステルのカーテンのように、製作した寸法のまま。というわけではなく、お部屋の環境や湿度などによっても、毎日伸縮しています。
そういったことも踏まえていただいた上で、通常のカーテンのように製作する場合は、床から2cm程度短くしていただいてもいいかと思います。
また、床から窓までの間に、壁の立ち上がりがある場合でも、掃出し窓と同様に、床までの長さで製作すると素敵です。
どうしても丈の縮みが気になるという場合は、一つの案として、海外のようなお部屋の雰囲気を楽しめる「ブレイクスタイル」もおすすめです。
少し長めに製作してカーテンの裾が床に付くようにすることで、丈の変化を気にせずにお使いただくことができます。
▼ブレイクスタイルの施工例
②腰高窓
続いて腰高窓の丈の長さについてです。
腰高窓の場合もカーテンを引っ掛ける環っかの下のほうから測り、裾は窓枠の下から15cm~20cm長く製作します。
厚手のカーテンとレースカーテンを合わせて使う場合には、閉めた時にレースカーテンがみえないように、レースカーテンの丈を厚手のカーテンの丈よりも1cm短く製作します。
また、腰高窓のすぐ下にカウンターや家具などを置かれる場合は、カーテンの裾がカウンターや家具などに触れないよう、15cm~20cmよりも短く製作する場合もあります。
そのため、窓回りの家具の配置等も考慮して丈の長さを決めるとよいでしょう。
③出窓
出窓は窓のすぐ下にカウンターがあるので、掃出し窓と同様に1cm~2cm程度短く製作します。
比較的目線が上にくる出窓は、掃き出し窓に比べて、カウンターとカーテンの隙間が空いていると気になってしまうため、短くし過ぎないようが良いです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
カーテンの丈の長さは、意外と簡単に測る事ができます。
気になる点やご不安点がございましたらいつでもご相談も承っておりますので、お気軽にご連絡お待ちしております!
まずは窓の種類を確認
測りはじめは「レールの輪っかの下」から
掃き出し窓は床から-1~2cm
腰窓は窓枠から+10~15cm
出窓はカウンターから-1~2cm
皆様もそれぞれの窓に合わせて、お好きな丈でカーテンを製作してみてくださいね。
(2022年4月30日更新)
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