リネンって、お洋服では夏に活躍する素材ですが、でもゴワゴワ・チクチク、ざらっとする
イメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
実はそれ、リネンではないかもしれませんよ。
“麻”と一言に言っても、様々な種類の植物の繊維から糸ができるのですが、
その中でもリネンと呼べるものは、フラックス(亜麻)を原料としたものだけなのです。
フラックスはとても華奢な植物で、1メートルほどの背丈に対して、
マッチ棒くらいの細い茎の先に青い可憐な花を咲かせます。
開花時期も6月から7月にかけての2週間程度という、本当に繊細な植物です。
フラックス畑
一方、“麻”のなかに含まれる、ラミー(苧間)やヘンプ(大麻)などは、同じ“麻”という
文字が入っていても、リネンとは違う植物の繊維を原料としているのです。
麻の仲間の中でも、ヘンプなどはリネンの倍以上の背丈となり大きいため、
茎ではなく葉の繊維を原料としていることからも、全く種類が違うものであることが分かると思います。
Lif/Linのリネンカーテンでは、このフラックス(亜麻)のみの繊維を使用しているため、
皆さんが“麻”と聞いて、パッとイメージされるゴワゴワ・チクチクというものもなく、
柔らかくしなやかな肌触りになります。
それでは、ゴワゴワ・チクチクするリネンはダメなの?
と思う方もいらっしゃるかもしれません。
これは、皆様のこだわりや考え方にもよりますが、一概には悪者にはなりません。
大きな植物から採れる繊維は、太くて丈夫なので、しっかりとした糸ができます。
そういった糸を混ぜることで丈夫な生地ができるでしょうし、
麻袋のように、肌触りよりも丈夫さが重要になってくる場合には、
リネンではなく“麻”の繊維が活躍してくれます。
ただ、Lif/Linのリネンカーテンでは、
毎日の開け閉めで肌に触れ、ひらひらとしなやかに風になびくカーテンには、
リネン(フラックス=亜麻)のみのカーテンをお届けしております。
リネンカーテンを選ぶ際は、色・柄だけではなく、肌触りにも注目してみてください。
ご自身の好みの肌触りなどが見つかるかもしれませんよ。