身に付けるものも、住まいも、自然素材がいい。と謳われているものが増えているように感じます。
食べ物に関しても、無添加のものや無農薬のもの、と捉えれば、同じことが起きている。と言えるかもしれません。
私たちがおススメしている、リネンカーテンも自然素材ですが、今回は自然素材は本当に高いのか。という観点でお話ししたいと思います。
自然素材=高い ですか? 目次
- リネンの人気
- 自然素材の価格
- 自然素材の特徴
リネンの人気
最近ではカーテンに限らず、お洋服などでもリネンが広く認知され、いたるところで目にしますよね。
リネンカーテンをおススメしている身としては、嬉しい限りですが、その一方で、リネン(自然素材)は高い。という印象もあるとは思います。
また、人気が出る。ということは、今の社会においては、より安く。というキーワードも付いて回ります。
いいものを安く手に入れたい。というのは、誰でも思うことですが、それによって粗悪なものを手にしてしまった時は、いいと思っていたものですら、嫌いなものになってしまう可能性もあります。
だからこそ、数ある情報の中から、確かなものを見極めることが求められます。
自然素材の価格
今回のテーマである、自然素材の価格ですが、皆さんは高いと思いますか?
これは、どのような観点で考えるかによって、答えは変わってきます。
製品になるまでの観点
住宅の材料や、衣服・カーテンなどの製品にするための工程で考えたら、化学的なものは、例えば、石油系の材料がなくなったり、製品を作り出す機械が壊れたりしない限りは、同じものを作り続けることが可能です。
一方、自然素材は天候などによって、取れ高も違えば、質感などが違うこともあるため、常に全く同じ状態で生産することは容易ではありません。
また、製品にする工程にしても湿度や気温などに左右される場合もあります。
そんな中で、熟練の職人さんが、今までの経験で微調整を行いながら製品にしていく、そんなデリケートな場合もあります。
もちろん、化学の進歩によって、安定した商品をたくさん作ることができることも、とても素晴らしいことではありますが、自然素材を商品にする工程を想像していただくことで、自然素材のものが決して高いものではないと考えられるのではないでしょうか。
技術の観点
日本の技術の進歩はすさまじく、人の手では成し遂げられないようなものも存在します。
現代のカーテンにおいては、化学繊維のカーテンでも、素晴らしい技術によって作られているものもあるため、化学繊維のカーテン=安いとはなりません。
もちろん、化学繊維のカーテンで、自然素材のカーテンよりもお手頃なものもあれば、より高価なものも存在するため、価格の幅が非常に大きいのです。
化学繊維のカーテンは自然素材よりも安いものもあれば、高価なものもある。という位置づけになるのではないでしょうか。
そうは言っても、麻の製品でも品質は様々です。
あえて、麻の製品と記載しましたが、麻には様々な種類があるため、しなやかな肌触りのものもあれば、チクチク・ゴワゴワしたものも存在します。
麻の素材の中でも価格の幅はありますが、日本で“麻”と表記できるリネンとラミーに関して言えば、化学繊維ほどの大きな開きはないと思います。
シンプルに自然素材と化学繊維とで、似たような無地のカーテンで価格を比べると、単純に価格は自然素材の方が高いのですが、その商品の背景にも注目することで、モノの価値や見方は変わるかもしれません。
自然素材の特徴
カーテンが関わる住宅の中で使われている自然素材は、床材や壁材、家の中に入る家具やラグなど、いろいろあります。
無垢の床材は、湿度によって反ったりひび割れが入ることもあります。同様にリネンのカーテンも、湿度によって伸びたり縮んだりします。
自然素材は、製品になっても呼吸をしているため、動きがあります。
また、経年変化といって、使い込まれた味も生まれます。
私個人的には、自然素材に対して肯定的なので、上記のような表現になりますが、見方を変えれば、カーテンが伸びたり縮んだりするのは嫌な方や、使い込まれた味ではなく汚れと捉えた場合は、新しいものに替えたい。と考える方もいらっしゃるかもしれません。
これは、価格と同じで、それぞれの価値観というものがあるため、どちらが絶対に正しい。とは言えません。
皆様のそれぞれの価値観で、納得のいく選択をしていただければ嬉しいです。
自然素材=高い ですか? まとめ
自然素材≠高い(様々な意見があると思いますが)
リネンの質も様々
自然素材でも化学繊維でも、その金額には理由がある
自然素材は憧れるけど高いから。とあきらめる方も多いかもしれません。
自然素材が高いか安いかを決めるのも、それぞれの価値観や判断基準によって、変わってきます。
ただ、自然素材と一緒に暮らすことは、とても心地の良いです。
皆さんも、自然素材と暮らす生活を考えてみてはいかがでしょうか。