全国各地で最高気温の更新がされていますが、本当に暑いですよね。
そんな暑い夏を快適に過ごすには、麻素材が大活躍してくれます。
今回は、そんな麻素材が夏に心地よい理由についてお話しします。
麻素材が夏に心地よい理由 目次
- 麻は最古の繊維
- 触れても心地よい理由
- 見ても心地よい理由
麻は最古の繊維
歴史的にもリネンは人類最古の繊維と言われていて、その始まりは紀元前8000年までさかのぼります。
世界文明が発祥した、チグリス・ユーフラテス川地域で、リネンが芽生え、そこから、長い繊維が取れるよう、改良なども行われました。
その改良を行ったのが、古代エジプト人と言われていますが、古代エジプト人は衣類や生活資材だけではなく、神事にもリネンを使っていたそうで、ミイラの身体を麻の布で巻いていたそうです。
麻の布で巻かれていたミイラは、発見されたとき、とっても状態が良かったのだそうです。
紀元前8000年のことまでは詳しくはわかりませんが、昔から人々の生活に役立っていた素材だった。ということはわかりますね。
触れても心地よい理由
暑い時に、麻に触れても心地がよいのは、いくつかの理由があります。
①熱伝導率が高い
麻はこの熱伝導率というものが、繊維の中では1番高いのです。
熱伝導率とは、熱の移動のしやすさのこと言い、熱は暑いところから冷たいところへ移動するので、洋服などで考えた場合は、熱を逃がしやすい。とも言えます。
そのため、暑い夏に着ていても、心地よく着ていられるのですね。
②不均一な表面
麻の生地の表面は不均一でデコボコしているので、肌に触れる面積が小さくなり、サラッとした触り心地になります。
不均一な表面や、皆さんがちょっと気にされるシワも、この心地よさに関係しているのです。
③風通しの良さ
特に、お洋服として身に付ける場合は、とても重要な特徴になります。
熱伝導率とも関係してきますが、暑い夏に体の熱を通さないものを身に付けていると、暑さがこもってしまい、大変です。
私自身も、暑い夏に麻の着物を着たときに、この通気性を実感しました。
着物は何枚も布を身に付けるため、汗はかきましたが、風が吹いた時に着物の中を風が通り抜けるのを実感したのです。
見ても心地よい理由
麻は夏の素材というイメージが強いですが、その理由のひとつが、見ていても涼やかなところです。
見た目にも涼しく感じることは、先ほども挙げた、不均一な表面のおかげです。
この不均一な表面は、1本の糸の中に太い部分と細い部分があることによって生じるのですが、糸と糸の間にも隙間が生まれます。
その隙間から、多少の光が入ってきたり、向こう側の気配を感じられることで、開放感を感じるのではないでしょうか。
もちろん、風通しの良さなど、触れても心地よい経験から、見た目にも涼やかに映るのかもしれませんね。
麻素材が夏に心地よい理由 まとめ
麻には熱を逃がす性質がある
麻の不均一な表面が、貼りつかなくて快適
風通しも抜群
もちろん、Lif/Linのリネンカーテンは通年使っていただけますが、この暑い季節から、麻素材を取り入れてみてはいかがでしょうか。