自然素材であるリネンは、呼吸をする繊維とよばれており、生地が伸び縮みする繊維です。
特にお洗濯をすると、1回目の洗濯で大きく縮みがみられることがあります。(その後の縮み率は小さくなっていきます)
カーテンに仕立てた状態であれば、丈に対して縮みが目立ちます。
ポリエステルのように洗濯してもほとんど縮まないカーテンもありますが、自然素材のリネンは、洗濯後に必ず縮みます。
そんな縮みの不安を少しでも和らげたいという想いから、Lif/Linはオプションで洗濯後の縮みを抑えるための「防縮加工」をご用意しています。
今回はLif/Linの防縮加工についてご紹介していきます。
目次
防縮加工とは
防縮加工とは、洗濯後の縮みを抑える加工です。
絶対に生地が縮まない加工ではなく、あくまで縮みにくくする加工になります。
リネンは、1回目の「水洗い」と「乾燥」で大きく縮みます。
カーテンの状態でその縮みが起こると寸法が大きく変わってしまうので、それを防ぐために、縫製前の生地の状態で加工を行います。
加工方法は、専門工場で「水洗い」と「特殊乾燥」です。
加工後の生地は、その後水洗いをしても収縮率が1~3%ほどに抑えられます。
防縮加工のメリット・デメリット
洗濯後に縮みにくくする防縮加工ですが、メリットとデメリットがあります。
防縮加工のメリット
・洗濯後の縮みが抑えられる
防縮加工を施すことで、加工していないリネンカーテンに比べ、安心して洗濯をすることができます。
本来、リネンカーテンは静電気が帯びにくく、ホコリが簡単に払い落とせるので、頻繁に洗濯する必要はありません。
「頻繁にはしないけれども、汚れてしまった時のためにお家で洗えるようにしておきたい!」という方にはおすすめです。
・生地の柔らかさが増す
加工していない生地と比べると、生地のハリがなくなり、使い込まれたようなくたっとした柔らかさが出ます。
シワ感もでて、洗えば洗うほど風合いが増していくこともリネンの魅力の一つです。
防縮加工のデメリット
・価格が上がる
オプションになりますので、加工の有無で金額が変わります。
生地1mあたり1,100円プラスになるので、実際のカーテンにした場合、加工していない生地と比べると約1.2倍の価格になります。
・シワ感がでる
リネンはシワになりやすい繊維です。
その理由は、繊維が硬く、弾性が乏しいことにあります。
弾性とは外から加わった力により形が変わってものが、元の寸法に戻ろうとする性質のことです。
この力が弱いため、洗いをかけた生地はシワがつきます。
デメリットではありますが、このシワがリネンの魅力でもあります。
【要注意】防縮加工のよくある勘違い!
防縮加工後の生地は、加工していない生地同様に通常使用の伸び縮みが起こります。
通常使用の伸び縮みとは
カーテン自体の重さで丈が伸びる
カーテンの裾が床から1㎝浮くように作った新しいリネンカーテンが、レールにかけてしばらくしたら床に付いていた!ということはよくあります。
対策としては、始めから床に裾をふわっと垂らす「ブレイクスタイル」がおすすめです!
季節ごとの伸び縮み
湿気が多い梅雨時期は丈が床に付いていたが、冬になったら床につかなくなった!ということもよくあります。
この伸び縮みは、化学繊維のカーテンでは起きない特徴なので、楽しんでいただきたい季節ごとの変化です!
どちらも化学繊維のカーテンと比較すると、ありえないことですが、これが自然素材リネンの面白い所でもあります。
こんな方におすすめ
お洗濯が好きな方や、ご使用になる地域や環境により洗濯する機会が多い方や、初めてのリネンカーテンで、どのくらいの頻度で洗濯するかわからない方は、防縮加工がおすすめです。ぜひお試しください!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
防縮加工した生地は、柔らかさや風合いが増し、加工なしの生地とは違った魅力的な生地になります。
洗濯後の縮みを抑えることはできますが、絶対に縮まない加工ではなく、通常の伸び縮み(自重による伸び、季節ごとの伸び縮み)は起きます。
安心して洗えるリネンカーテンをお探しの方は、リネンカーテンLif/Linの防縮加工を是非ご検討ください。