リネンカーテンを検討されている方が、必ず悩む丈の長さ。
その原因はリネンの「伸び縮み」にあります。
「リネンカーテンは洗濯すると縮むの?伸びるの?」
「縮みやすいってことは、最初から縮むことを考えて丈を長めに作ればいいの?」
「縮みが嫌だから、縮まない防縮加工にしたほうがいいのかな?」
自然素材のリネンカーテンは必ず伸び縮みが起こります。
これは、本物のリネンの特徴の1つです。
しかし、気にされる方が非常に多いリネンの特性でもあります。
今回は、多くの方がぶつかる「リネンカーテンの丈の長さ」について、適切な丈の決め方をご紹介します。
このブログを読めば、最適な丈が決まって、理想のリネンカーテンを手に入れられます!
目次
リネンカーテンは必ず「伸び」と「縮み」が起こります
縮むイメージが強いリネンですが、伸びも同じように起きています。
ではどんな時に伸びて、どんな時に縮みが起こるのでしょうか。
伸びる
■カーテンを吊るした直後
新しく届いたリネンカーテンをレールに掛けたとき、カーテンの自重で伸びることがあります。
どれくらいの長さ伸びるのかは、カーテンの重さや生地によって変わりますが、腰窓のサイズよりも大きい掃き出し窓のサイズの方が伸びます。
■梅雨時期など湿度が高い時期
リネンは湿気を吸って吐いてと呼吸して、梅雨の時期は気が付いたら伸びていたなんてことが多いです。
■アイロンをかけたとき
リネンシャツと同じイメージで、アイロンをかけることでシワの分伸びます。
縮む
■洗濯をして乾いた時
リネンは洗うと必ず縮みます。
正確には、洗って脱水して乾いた時に縮みます。
■ドライクリーニングをした時
水洗いほど大きく縮みませんが、クリーニング店に出しても多少の縮みが起こります。
■冬などの乾燥した時期
呼吸しているリネンは乾燥した時期になると余分な水分を吐き出して少し縮みます。
伸びたり縮んだり、まるで生きているかのように丈の長さが変化するリネン。
リネンの特性を知ってしまえば、あとは自分がどうしたいかで丈の長さが決まります。
リネンカーテンの丈の伸び縮みを楽しみたいなら、この丈をお勧めします。
丈の伸び縮みを【楽しむ】なら「標準丈」
「標準丈」で伸び縮みを楽しみましょう!
標準丈とは、床から1~2㎝裾を浮かせる丈のことです。
ポリエステルなどの化学繊維のカーテンだと、伸び縮みがほぼ起こらないため、カーテンを作るときの一般的な丈の決め方とされています。
しかしリネンだと伸び縮みが起こるため、1~2㎝浮かせても、その丈の長さなのは最初だけ。
だったら、その丈が伸びたり縮んだりすることを楽しみましょう!
湿度が高い時期は湿気を吸って伸び、乾燥した時期は湿気をはいて縮む。
まるで天然の湿度計。
本物のリネンだからこそ伸び縮みを楽しむという考え方です。
標準丈にすることのメリットとデメリットもご紹介します。
標準丈のメリット
■丈の伸び縮みを楽しめます!
リネンだからこそですが、伸び縮みを楽しみましょう。
■床のほこりが付きにくい
■裾部分が痛みにくい
標準丈のデメリット
■遮光性が低い
■断熱性
カーテンというとこの標準丈をイメージする方が多いと思います。
あまり短くすると、カーテンらしくない見た目になってしまうこともあるのでご注意ください。
伸び縮みを気にせず使いたいなという方は次の考え方がお勧めです!
丈の伸び縮みを【気にせず使う】なら「ブレイクスタイル」
ほこりが付きにくいリネンカーテンだからこそおすすめできる「ブレイクスタイル」。
ブレイクスタイルとは裾をふわっと床に垂らすスタイルです。
始めから裾が床に着いているため、丈の伸び縮みが全く気になりません。
ヨーロッパでは一般的なスタイルで、上品な見た目になります。
ほこりが付きにくく丈夫なリネンだからこできるスタイルです。
こちらもメリットとデメリットをご紹介します。
ブレイクスタイルのメリット
■丈の伸び縮みが気にならない
多少伸び縮みしたくらいでは見た目に変化がありません。
洗っても縮みが気にならないので、オプション加工の防縮加工が不要です。
■遮光性が高い
■断熱性、保湿性が高い
ブレイクスタイルのデメリット
■床のほこりが付きやすい
ブレイクスタイルは床にするスタイルなので、床のほこりが付きやすいと言われます。
しかし、リネンが静電気が帯びにくい素材なので、ほこりが付いてもパタパタ払えばOKです。
■裾部分が擦れて傷みやすい
リネンは天然繊維の中で最も丈夫な繊維と言われています。
ブレイクスタイルはリネンととても相性の良いスタイルです。
伸び縮みが気になる方は、ぜひ挑戦してみてくだい!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
伸び縮みは「本物の証」です。
リネンを楽しむ、リネンを味わい尽くすポイントは伸び縮みにあります。
リネンカーテンの丈で迷われている方は、是非参考にしてください!