「カーテンでも伸び縮みが起きるの?」とびっくりされる方もいらっしゃいますが、この伸び縮みは他の繊維では真似できないリネンの特徴の1つです。
せっかくリネン100%の本物を選ぶのであれば、その特徴を知ってとことん楽しんでいただきたいです!
今回は、リネンカーテンの「伸び縮み」に関する疑問に答えながら、その特徴を楽しむ方法をご紹介します。
この記事を読めば、リネンカーテンのある暮らしをより楽しめるようになります!
目次
リネンが伸び縮みする理由
そもそもなぜリネンカーテンは生地が伸びたり、縮んだりするのでしょうか?
それは…… 生地が呼吸しているからです。
リネンはフラックスという植物の茎の繊維が原料で、”コットンの4倍の吸水性を持ち、2倍の発散性がある”と言われています。
そのため、
室内に湿気が多いとき ⇒繊維はその水分を吸収し、膨張する。つまり生地が伸びる。
室内が乾燥しているとき⇒繊維はその水分を発散し、収縮する。つまり生地が縮む。
こんな性質を持っているので、リネンは呼吸しているとよく表現されます。
よくある!リネンカーテンの「伸び縮み」の疑問
リネンの特徴は何となく分かりましたか?
それでは、実際にリネンカーテンの「伸び縮み」に関する疑問はどんなものがあるのでしょうか。よくある質問をまとめてみましたので、ぜひ参考にして下さい。
Q1.カーテンを作った場合、丈はどのくらい伸びる?
使っている生地の種類や大きさ、環境や時期によって変わりますので明確な数値はお伝えはできませんが、数cm伸びる傾向があります。
また、使い始めやお洗濯後、カーテンレールに吊るしたときに自重で伸びます。
Q2.丈が伸びたカーテンは元に戻る?
乾燥した時期になれば、湿気を吐き出し丈が縮みます。
元の長さまで戻ることもありますが、季節によって伸び縮みを繰り返します。
また、水洗いのお洗濯やドライクリーニングをすると必ず縮みます。
Q3.梅雨の時期だけ伸びる?
梅雨の時期が一番伸びやすい時期です。
雨が続いたり、湿度が高い時期は梅雨時期に関係なく伸びやすくなります。
Q4.洗濯するとどれくらい縮む?
リネンは最初の水洗いのお洗濯で目安で5~7%ほど縮みが起きます。
※生地により個体差がございます
200㎝の丈だとしたら10㎝~14㎝縮むことになりますが、レールに吊るすと自重で伸びるので、もう少し小さい収縮率になります。
Q5.どうしたら伸び縮みを無くせる?
素材の性質上、伸び縮みを完全に無くすことはできません。
そこがリネンの良さでもあります。
ただ、オプションの防縮加工を施すことで、お洗濯やドライクリーニング後の収縮率を小さくすることができます。
防縮加工について
防縮加工とは、お洗濯やドライクリーニングをする際に生地を縮みにくくする加工です。
縮まない加工ではありません。
お家でお洗濯を気軽にしたい方にお勧めのオプションになります。
この場合でも、レールにかけているときの伸び縮みは、防縮加工を施していないものと同様に起きます。
さて、ここまででリネンは必ず伸び縮みすることをお伝えしてきました。
ではここからはそんなリネンカーテンの楽しみ方をご紹介していきます。
リネンカーテンの特徴の楽しみ方
丈を床ぴったりで作る
これが一番おすすめの作り方です!
初めに述べたようにリネンカーテンは、必ず伸び縮みが起こります。
梅雨時期は丈が床にぴったり付いたり、冬になって寒くなってきたら丈が浮いてきたり、そんな季節によって変わる表情をそのまま楽しみましょう!
丈直し+リメイク
今使っているカーテンを別の窓で使いたいときや、お家でお洗濯をしたら思ったより縮んでしまった場合などは、思い切って丈直しやリメイクしてみましょう!
例えば、裾部分で生地を切り返すボトムボーダースタイルは、オーダーカーテンの楽しみ方の1つです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
リネンカーテンは湿気を吸って伸びたり、吸った湿気をはき出して縮んだり、季節によって伸び縮みを繰り返します。
伸び縮みが起きるからこそ窓まわりの表情が季節によって変わり、梅雨の時期にも楽しめるカーテンです。
ぜひ、リネン100%の本物をお楽しみください!