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天然素材「麻カーテン」の種類と特徴は?メリット・デメリットも紹介

リフリン以外の素材

自宅のカーテンを麻に替えようかと考えているものの、麻カーテンは何種類くらいあるのか、どのような特徴があるのかわからないという方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、麻カーテンの種類や特徴について解説します。

特徴や使用によるメリット・デメリットのほか、購入後のメンテナンスについても紹介するので、購入する際の参考にしてみてください。

3つの種類とその特徴

「麻」というのは生地の原料となる繊維のことで、さまざまな種類があります。

一般的には「ヘンプ」や「ジュート」を連想する方もいるかもしれませんが、カーテンに使われる麻は大きく分けて「リネン」「ラミー」「ラミーリネン」の3種類です。

日本では『家庭用品品質表示法(昭和37年)』により、「麻」と表示できる繊維製品を「リネン」と「ラミー」の2種類に限定しており、ここでは「リネン」「ラミー」に加え「ラミーリネン」について、それぞれの特徴を解説します。

リネン

リネン畑
リネンは一年草のフラックスという植物を原料としています。

フラックスはフランス、ベルギーなどのヨーロッパや、中国の涼しい地方で栽培されており、日本語では亜麻(あま)と呼ばれる素材です。

独特の黄色みを帯びた、いわゆる「亜麻色」をしています。

リネンの特徴としては繊維が細いため、しなやかな質感で触り心地がやわらかいことや、収穫量が限られているため希少性が高いことなどが挙げられます。

また、通気性・遮光性・保温性にも優れていることや、汚れがついても落ちやすいことなどから、ファッションアイテムとしてだけではなく、インテリアファブリックなど日用品にもよく使用される素材です。

ラミー

ラミーは多年草の苧麻(ちょま)という植物を原料としています。苧麻は生育が旺盛で、温帯地域では年に2~3回、熱帯地域では年4~6回も収穫できる植物です。

おもに中国やブラジル、フィリピンなどの温暖な地域で栽培されている苧麻から作られたラミーは、繊維にハリがあるため硬く、コシが強いのが特徴です。

織り糸が抜けにくく通気性の高い織物に仕上がります。

ラミーは絹のような光沢のある白色をしていますが、シャリ感があり強く洗っても耐性があります。洗濯回数が増えることで色落ちしやすい夏物の衣料品にも適しています。

※リフリンのリネンカーテンは、リネン(亜麻)100%の麻のカーテンです。

ラミーリネン

ラミーリネンとは、ラミーとリネンをブレンドして作られた生地のことで、「混紡」と「交織」の2つのタイプがあります。

混紡タイプはラミーとリネンを溶かしたものから糸を作り、その糸を織り上げて生地にしているため、強度がありながらしなやかな仕上がりになるのが特徴です。

交織タイプはラミーとリネンそれぞれを縦糸と横糸に使って織り上げるため、ハリとコシがありながら、しなやかな肌触りとふっくらとした弾力性が特徴の生地に仕上がります。

ラミーとリネンの融合で心地良い質感、高い吸湿性や吸水性が期待できる生地です。

麻カーテンのメリット・デメリット

メリットデメリット
日本で「麻」という表示できる繊維製品は、「リネン(亜麻)」と「ラミー(苧麻)」の2種類に限られていることは先ほど解説しました。

リフリンはリネン(亜麻)100%の麻カーテンなので、ここではリネンのカーテンに関するメリットとデメリットを解説します。

メリット


高いインテリア性と機能性を兼ね備えていることが大きな魅力の麻カーテンには、4つのメリットがあります。

1. 自然な透け感と高いインテリア性
麻カーテンは適度に光を通すので、自然な透け感がナチュラルな雰囲気のインテリアにもよく合います。自然素材ならではの良さを楽しめます。

2. 丈夫で長持ち、抗菌性も期待
麻カーテンは素材自体の丈夫さだけではなく、年月を経てから出てくる独特の味わいも人気があります。

また、リネンには防汚効果や抗菌効果が期待できるペクチンが含まれています。ホコリがつきにくく洗い方も簡単なので、カーテンを汚してしまいやすい小さなお子様のいるご家庭でも安心して使えるでしょう。

3. 通気性・保温性に優れている
麻カーテンというと「夏」のイメージを持たれる方が多いかもしれませんが、麻は通気性や保温性に優れているため年間を通して使える素材です。

また、室内の湿度を調節してくれる調湿性にも優れています。

4. 吸水性・速乾性に優れている
コットンなどほかの天然繊維と比べても、吸水性や速乾性に優れているのがリネン(亜麻)のメリットです。

具体的には、コットンと比べて吸水性は約4倍、速乾性は約2倍といわれています。コットンと比べると使い勝手が良いと言えるでしょう。

デメリット

メリットがある一方で、麻カーテンならではのデメリットもあります。

1. 綿や化学繊維のカーテンより値段が高め
オーダーカーテンの値段の相場と予算のイメージ
天然素材のリネン(亜麻)は6~7年に一度しか収穫できないこともあり、綿や人工的に製造できる化学繊維と比較して価格が高くなりがちです。

また、高品質な麻カーテンはオーダーメイドも多いため、市販のものよりも購入時の負担が大きくなりやすいといえます。

2. 遮光性が低い
自然な光の透け感が麻カーテンの特徴ではありますが、逆をいえば遮光性が低いということになります。

その点、リフリンの麻カーテンは糸織密度が高いため、自然な光は感じられるものの思っているほど透けないというのが特徴です。

なお、遮光性も欲しいけれど麻のカーテンが良いという方には、ブラインドやロールスクリーンと併用する方法もあります。

3. 生地が湿度により伸縮する(リフリンでは防縮加工オプションあり)

天然素材の麻は、湿度の高い空間などでは、生地が伸縮しますが、リフリンではオプションで防縮加工をご用意しています。

防縮加工をつけていただいた場合は、加工前と比較して収縮率を抑えることができますので大幅に縮む心配はなく、安心してお使いいただけます。

こうして見てみると、遮光性や湿度による変化などのデメリットは、リネン(亜麻)が天然素材だからこそ挙げられるものです。

リネン(亜麻)のメリットとデメリットの両方を理解したうえで、お気に入りのものをオーダーしてみてください。

洗濯するときのポイント

選択
丈夫で長持ち、速乾性にも優れているというメリットがある一方で、湿度により生地が伸縮するというデメリットもある麻カーテン。洗濯するときはどのようなことに注意すればよいのか、ポイントを紹介します。

自宅で洗濯?それともドライクリーニング?

麻カーテンは自宅で洗うのか、それともドライクリーニングに出すべきかで悩む方が多いかもしれません。

結論からいうと、防縮加工をしているものであれば、ご自宅での洗濯が可能です。しかも、洗濯後はカーテンレールにかけるだけで乾かせるので、干す場所を用意する必要はありません。

ただし、防縮加工をしていない麻カーテンの縮みが気になる方、室内で喫煙する方はドライクリーニングがおすすめです。

自宅での洗濯方法は?

天然素材の麻カーテンは、化学繊維と違って静電気が起こりにくいため、ホコリ汚れがつきにくいのが特徴です。

普段のお手入れでは、カーテン上部のホコリをハタキで払い、カーテンの開け閉めをする程度で簡単にホコリが落ちます。

なお、ご自宅で洗濯する場合は、次のような流れで行ないましょう。

1. 準備
カーテンフックをカーテンから取り外し、麻カーテン本体はたたんで洗濯ネットに入れる。

2. 洗濯
多めの水量で中性洗剤(漂白剤を含まない)を入れ、手洗いコースで洗う。
※生地がデリケートな薄手のガーゼ素材は、ぬるま湯か水で手洗いしてください。

3. 脱水
1分を目安に脱水し、適度にシワを伸ばしながらカーテンレールに干す。
※ゴワつきやシワの原因となるため、乾燥機は避けてください。

4. アイロン
麻カーテンが半乾きの状態で裏側から生地を引っ張り、アイロンをかけて生地目を整えます。
※テカリが気になる方は当て布をし、中温を目安にしてアイロンをかけてください。

あとはカーテンレールに干せば終了です。薄い麻カーテンも厚手の麻カーテンもお手入れは比較的簡単に行なえます。
カーテンを干す

麻カーテンを生活に取り入れよう!

自然な透け感と高いインテリア性で人気の麻カーテンには、天然素材ならではのデメリットもありますが、それ以上に心地良い暮らしができるというメリットがあります。

年間を通して使用できる麻カーテンは、汚れやホコリがつきにくく、小さなお子様がいるご家庭でも安心して使用できるうえ、ご自宅での洗濯も可能です。

できる限り自然な素材を取り入れた暮らしがしたい方や、ナチュラルテイストのお部屋に憧れている方などにも、天然素材で作られた麻カーテンはぴったりですね。

ぜひリフリンの麻カーテンで心地良い暮らしを実現してください。

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